Koshu甲州種ぶどう
甲州種ぶどうをつくるモチベーションですが、やはり繰り返しになりますが、甲州種ぶどうを後世に残したい思いと、山梨のワインに誇りを持って取り組めることが大きいと思います。流行りの種に飛びついて甲州種ぶどうをやめてしまうことは簡単ですが、しかしまた再開するとなると大変なことだと思いますし、江戸時代初期から続いてきた甲州種ぶどうで終わらせたくありません。
生産者へのインタビュー甲州種ぶどうの生産農家 須田さん
甲州種ぶどうを作っています、須田です。よろしくお願いします。
甲州種ぶどう山梨県でワインになる代表的なぶどうで、周りからは手間がかからないよね、などと言われることもありますが、山梨のワインづくりには欠かせない品種ですし、それだけ必要とされていますので、量を多く作るということで頑張っています。
なぜ甲州種ぶどうを作っているのですか?
現在、甲州種ぶどうを作る農家は減っている現状があります。ぶどうの栽培にも流行りがあって、最近ではシャインマスカットなど、一口目から甘くて美味しい品種に流れる傾向にあります。
しかし、昔から山梨県で作ってきた種を残したい、無くならせたくないということとと、ワイン用にやはりニーズがあるので、守っていきたい気持ちがあるのです。
転職されて農業を選らんだのはなぜですか?
家が農家だったことで現在の状況があるのですが、最初は農家を継ごうとは全く考えていませんでした。
高校で園芸を学んでいたのですが、正直農業にはいいイメージを持っていませんした。土をずっといじっていて、きれいなイメージで見ていませんでした。高校卒業後は、美容師として働きましたが、あるる時、身内が体調を崩したのをきっかけに、農業に携わってみて、その考え方は180度変りました。。
実際に手を動かしてみて体を動かしてみたところ、自分に合っていると感じました。それを機に、農業をやりたい、継ぎたいということになりました。
今ではぶどうや桃の栽培を楽しいと感じて日々頑張っています。最初は農作業そのものを楽しいと感じるというよりは、収穫の時期になったときに、「自分で手をかけた果実に、よく育ってくれた。うれしい。」という気持ちが強かったのを覚えています。
それからやっていくうちに農作業自体が年々どんどん楽しくなってきてしまったのです。楽しさが増してくるのを自分で感じています。
ただ時期ごとに冷静な判断も必要です。ジベレリン処理作業も時を逃すわけにはいきませんし、シルバーシートを敷く作業も大変です。
栽培されたぶどうのワインの味はいかがですか?
身内がワインを好きで、自分の作ったぶどうがワインになって喜ばれることは純粋に嬉しいです。
甲州種ぶどうをつくるモチベーションですが、やはり繰り返しになりますが、甲州種ぶどうを後世に残したい思いと、山梨のワインに誇りを持って取り組めることが大きいと思います。流行りの種に飛びついて甲州種ぶどうをやめてしまうことは簡単ですが、しかしまた再開するとなると大変なことだと思いますし、江戸時代初期から続いてきた甲州種ぶどうで終わらせたくありません。
甲州種ぶどうは糖度はそれほど高くないのですが、ワイン用としては日本人の好みに一番合っているかもしれません。甘すぎるものではなく、どちらかというとさっぱりした感じがするため、飽きないのです。
引き続き頑張って行きたいと思います。